公開日:2023/05/24
クレジットカードを発行するときには、カード会社によって審査が行われます。審査基準はカード会社によって異なり、具体的な審査内容や審査基準が開示されることはありません。しかし、どのカード会社の審査においても、重視される情報は同様と考えられています。
当記事では、クレジットカードの入会審査に不安を持っている方に向けて、一般的に調査される項目や審査の流れ、審査が通過しない理由についても解説します。
クレジットカードを発行するためには、カード会社による入会審査を通過する必要があります。入会審査は、クレジットカードの申込みをした方にお支払い能力があるかどうかをカード会社が判断するための個人調査であり、クレジットカードを発行するときには必ず行われます。
クレジットの契約関係は、カード会社と加盟店、利用者の三者によって成り立っています。利用者が加盟店で商品を買った場合、カード会社は加盟店へ商品代金を立て替え、利用者はカード会社へ商品代金を後払いします。
クレジットカードの入会審査が必要な理由は、カード会社の貸し倒れのリスクを回避するためです。カード会社は事前に利用者の入会審査を行い、通過した利用者にのみクレジットカードを発行するのです。
また、入会審査には、利用者のクレジットカードのご利用限度額を決定する目的もあります。
クレジットカードの入会審査においては、各カード会社は審査基準などを開示していませんが、クレジットカード申込者の「信用情報」と「本人の属性」の2つを調査し、支払能力を判断するというのが一般的です。それぞれ以下で解説します。
信用情報とは、クレジットカードや各種ローンなどの申込みや契約履歴について、客観的な取引事実を登録した個人情報のことです。登録先には日本信用情報機構(JICC)、シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つの信用情報機関があり、3機関が連携してクレジットカード利用者の個人情報を共有しています。
カード会社は入会審査の1つとして信用情報機関にクレジットカード申込者の個人情報を照会し、申込者の取引履歴を確認します。過去にクレジットカードや各種ローンなどの滞納や延滞など「金融事故」がなければ信用情報も問題ないと判断されることが多いようですが、金融事故があった場合は入会審査の通過が難しくなります。なお、クレジットカードの入会審査では、過去数年間の取引履歴が照会されます。
本人の属性とは、申込者の職業や年齢、雇用形態、年収、家族形態、居住年数などの情報です。申込者が会社員であればお勤め先や企業規模、勤続年数なども本人の属性情報のひとつです。
クレジットカードの入会審査は、一般的に「申込者情報審査→確認業務→取引履歴の確認→信用情報機関の利用」という流れで行われます。各ステップで行われることを詳しく見ていきましょう。
カード会社は、申込者が申込書に記入した氏名、住所などの属性情報に間違いがないか、提出された本人確認書類などで申込者情報を確認します。本人確認書類には、運転免許証、パスポート、健康保険証、マイナンバーカード、住民票の写しなどがあげられます。カード会社やクレジットカードの種類によっては、お勤め先や収入を証明する書類が必要なケースもあります。
記入された申込書に基づき、申込者に本人確認・申込み意思の確認・在籍確認を行います。本人確認や申込み意思の確認については申込者の携帯電話に連絡が入る場合が多く、電話口では氏名や自身の申込みの有無などを確認されることが多いようです。
在籍確認では、申込者が書類で申告したお勤め先に電話をし、本当に在籍しているかを確認します。ただし、必ずしも在籍確認が行われるわけではなく、申込者の状況やカード会社によっては在籍確認が省略されることもあります。
カード会社は、自社と申込者との過去の取引履歴を確認します。申込者が過去にカードの発行と解約を繰り返している場合や、金融事故があった場合は入会審査を通過しない可能性が高いようです。
信用情報機関を利用して、自社以外のクレジットカードやローンなどのご利用履歴、申込み情報、クレジット情報を照会します。信用情報に金融事故や、同時期の多重申込みが発覚すると入会審査を通過しない可能性が高くなります。
順番は前後することもありますが、1〜4の総合判断で入会審査の結果が明らかになります。申込みからクレジットカードが手元に届くまでは2週間前後が平均的ですが、申込日にカードを受取ることのできる即日発行や翌日発行のクレジットカードも存在します。
クレジットカードの入会審査基準はカード会社やクレジットカードの種類によって異なり、たとえ審査を通過しなくてもカード会社は個別の理由を開示しません。ここでは、一般的に、審査を通過しないときに考えられる理由についてご説明しましょう。
クレジットカードやローンなどの現在と過去の借入状況と支払状況は、信用情報として信用情報機関に登録されています。過去に支払い遅延や滞納などの金融事故を起こし、ネガティブな信用情報(異動情報)が登録されている場合は、たとえ本人の属性に問題がなくても審査を通過しない可能性が高くなります。
特に多重債務や債務整理、自己破産などの重大な金融事故情報は、5年間抹消されません。クレジットカードを発行したいときには、これらの信用情報が抹消されるまで待ってから再申込みをしましょう。
申込書類に不備があり、カード会社に虚偽申告と判断されると審査を通過できません。たとえば、申込書類と本人確認書類の氏名や住所、電話番号などが異なっていると、カード会社は「第三者による申告なのでは?」と疑います。申込書類や申込フォームには、間違いがないように慎重に記入してください。
カード会社が申込者に返済能力や信用力がないと判断した場合、クレジットカードが発行されることはありません。返済能力は、申込者の年収や勤続年数など、本人の属性から判断されます。年収については、通常ランクのクレジットカードであれば200万円が基準とされていますが、200万円を上回っても審査を通過しなかったり、下回っても通過したりすることもあります。
クレジットカードには、「一般」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」の4つのカードランクが存在し、審査難易度は、一般、ゴールド、プラチナ、ブラックと難しくなっていきます。クレジットカードのご利用実績がなく、いきなり高いランクのクレジットカードを申し込んだ場合、審査を通過しない可能性が高くなります。
短期間のうちに複数のカード会社にクレジットカードを申込むと、カード会社に「お金に困っているのではないか」という印象を与えてしまうことがあります。基準は明らかにされていませんが、1ヵ月間に3社以上のカード会社に申込んでも、審査を通過しないと考えられています。
申込情報は信用情報機関に6ヵ月〜1年に渡って記録として残るので、審査通過の可能性を少しでも上げたい方は、最低でも前回のクレジットカード申込時から6ヵ月は空けて新たなクレジットカードを申込むようにしましょう。
イオンカードの申込み後に審査にかかる期間は、通常申込みから約1〜2週間ほどです。また、クレジットカードが発行されて申込者の手元に届くのは、申込みから2〜3週間程度です。審査結果については、自宅へのカードの到着で判明します。万が一審査に通過しなかった場合は、Webからの入会申込みならメール、イオン店舗での入会申込みなら郵送による書面で連絡が届きます。
審査から発行までWeb完結できるイオンカードは、入会申込書の自署や捺印、本人確認書類など、書類の記入・提出の必要もないので気軽に申込むことが可能です。イオンカードは、Webからクレジットカードを申込む際に即時発行サービスを選ぶと、最短5分で審査が完了しクレジットカードをご利用できるなど、利便性も抜群です。はじめてのクレジットカードデビューにもぴったりなイオンカードをぜひお試しください。